ホールクロックの構造

ホールクロックの構造

置いてあるだけで場の雰囲気を変えることができる装飾品にホールクロックがあります。見た目にも豪華さが重要になりますが、アンティーク調のものには、その構造がかなり複雑なものもあります。時を表示するだけでなく、その動きを見せることも重要な性能の一つです。
趣がある見た目とは裏腹に、内部は複数の歯車の詰まったメカニズムの塊です。電気を使わずにゼンマイを動力源として使っている全舞式は、定期的に巻かなければいけません。その巻く作業を振り子で行うものを振り子式、人が行うのをカギ巻式と呼んでいます。
最近ではクォーツ式の電気を動力源としているホールクロックもあり、振り子は飾りとして使われているものもあります。機械式は遅れる恐れがありますが、趣があり愛好家も多いようです。機械式は注油しなければいけないので、メンテナンスにも時間がかかります。それでも時を示すよりもその場に置かれていることに意味があるので、これからも珍重されることでしょう。

ホールクロックってどんな時計なのか、その種類は？

ホールクロックと聞いても耳になじみがないので、わからない人は多いと思います。これはおじいさんの時計の挿絵に描かれているもので、ホテルや学校のような人が集まるところのロビーに置かれている大きな縦型のものです。ホールクロックにも種類はいくつかありますが、いずれも動力源がおもりであるというのが特徴であとはチャイム時計と変わりません。
現在のホールクロックは、昔ながらの高級感を残しながら電波になっています。音も昔のようにボーンボーンという音ではなく、綺麗なチャイムが広い場所に響き渡るようになりました。この音は必要のないときは止めることもできます。電池式なので昔のようにいちいちネジを回して時計を動かす必要がないのは、現代を生きる人にとってとても助かります。現代のスマートな形も良いですが、ホールクロックのような昔ながらのどっしりとした形の時計を見ると、何となく落ち着いた気持ちになるのは私だけでしょうか？